高品質なプラモデルの塗料やウォーハンマーならジャイアントホビーonlineSHOP｜様々な価格帯の塗料やミニチュアゲームを通販

シタデルカラーとは

シタデルカラーはマットな質感の水性塗料で、色のラインナップは実に300以上。何も知らずに販売店へ行くと、どれを買うべきか迷ってしまう数です。

豊富な色が魅力であると同時に、シタデルカラーは用途によっていくつかの種類にわかれています。それらの種類や使い方を知って、思い通りのカラーを再現しましょう。

シタデルカラーを使う際は「ペイントシステム」で失敗知らず！

シタデルカラーは用途ごとに7種類に分類されています。そのうち、主にシタデル・ベース、シタデル・シェイド、シタデル・レイヤー、シタデル・ドライ、シタデル・テクニカル（以下で※マークが付いているもの）の5種類を使うのが、「クラシック・メソッド」と呼ばれているペイントシステム（塗装方法）です。

このクラシック・メソッドなら、初心者でも比較的簡単に塗装を行うことが可能です。

・シタデル・ベース（※）
隠蔽力に優れた、下地塗りに向くベースカラーです。クラシック・メソッドの基礎ともいえます。まずはこのシタデル・ベースで大まかに色を塗ってからスタートします。

・シタデル・スプレー
ムラなく下地作りができるスプレーです。筆よりもなめらかに仕上がり、発色良く定着させられます。

・シタデル・レイヤー（※）
重ね塗りに適していて、下地を活かしながら塗るハイライト用塗料です。光が当たる部分に塗って立体感を表現できます。

・シタデル・シェイド（※）
陰影用の塗料で、くぼみに溜めるように塗って影をつけることが可能です。粘度が高めのインクとなっています。

・シタデル・ドライ（※）
粘度が高い半固形の塗料で、ドライブラシに使用します。他のシタデルカラーと混色できないので注意しましょう。

・シタデル・テクニカル（※）
特殊な表現をしたい時に使う塗料です。カラーによってスパチュラ等を利用した方が良いものもあります。

・シタデル・エアー
エアブラシ用の塗料として、濃度が調整されたシリーズです。エアブラシで塗装する際に臭いが気になりません。

・シタデル・コントラスト
シタデル・ベース、シタデル・レイヤー、シタデル・シェイドの特徴を併せ持つコントラスト用のカラーです。明るい下地の上に重ね塗りすることによって、これ1本で陰影まで表現することができます。

なお、シタデルカラーにはメタリックカラーやセットなども豊富にあり、初心者ならセット購入もおすすめです。シタデルカラーについては、販売店であるジャイアントホビーonlineSHOPにお気軽にお問い合わせください。

シタデルカラーの特徴

シタデルカラーの特徴は、種類の豊富さだけではありません。大まかに次のような特徴が挙げられます。

細かい箇所の塗装に向いている

他の水性塗料と比較して、筆塗りでもムラが出にくいのがシタデルカラーの特徴です。しかし、まったく筆ムラが出ないわけではないので、細かいパーツなどムラが出ても目立ちにくい場所に使うのが望ましいです。

隠蔽力が高いので重ね塗りが可能

筆塗りで何度も塗り重ねたり塗料を多く付けすぎたりすると、一部だけ分厚くなって失敗してしまうことがあります。その点、シタデルカラーは隠蔽力が高いので何度も塗り重ねる必要がなく、1度できちんと塗ることが可能です。昔に水性アクリル塗料をした経験がある方はびっくりするくらいの隠蔽力があります。

塗料独特の臭いが少なく、使う場所を選ばない

有機溶剤を使っていないため、塗料独特の臭いがありません。室内で塗装していても臭いが気にならないのはうれしいポイントです。

速乾性に優れている

塗り重ねている際にストレスとなるのが、「乾き待ち」の時間です。シタデルカラーは速乾性がある塗料なので作業が滞らず、ストレスが軽減されます。

下地を害さないので、はみ出ても修正が容易

下地が成型色だったりラッカー塗装済みだったりする場合も、溶液を使ってはみ出た部分を拭き取れば下地の色を害しません。シタデルカラーは燃料用のアルコールで拭き取ることができるので、細い綿棒などにしみ込ませて拭き取りましょう。

発色が良い

プラスチックのみならずレジンや金属にも塗装が可能で、発色も鮮やかな水性アクリル塗料です。

塗膜が強い

ゲームで使用することを考えて開発された塗料だけあり、着色後に指で触れたり多少ならぶつけたりしても剥がれない程度の強さがあります。もちろん可動部などはラッカー塗料同様、クリアランスを確保しなければ擦れによって剥がれてしまうので注意しましょう。また、乾燥後は完全耐水となる点もポイントです。

シタデルカラーの使い方

シタデルカラーは水性のアクリル塗料なので、普通の絵の具のように水道水で伸ばして使うことができます。手順を追って使い方を見てみましょう。

1．（使う前に）しっかり振る
シタデルカラーは時間が経つと中身が沈澱・分離してしまいます。そのため、フタをしっかり閉めて振り、全体を均一にしてから使用しましょう。金・銀などのメタリックカラーはさらに念入りに振る必要があります。

ただし、シタデル・ドライなど高粘度を特徴とする塗料はその必要はありません。

2．筆に取る
シタデルカラーを初めて開ける際は、容器とフタがくっついています。塗料が飛び散らないように気を付けながらゆっくり押し上げて開けましょう。

フタを開けたら軽く濡らした筆の半分くらいを目安にひとすくいします。調色スティック等で取り出すのもおすすめ。

3．パレットに乗せる
筆に取った塗料は水を加えて濃度を調整するため、いったんパレットに置きましょう。乾いてしまうとあとでパレットから取り除きにくくなるので、使い捨てのペーパーパレットやアルミホイルがおすすめです。

シタデルカラーはすぐに乾くので、少しずつ筆に取り、取ったあとは必ずフタを閉めて残りの塗料が乾燥しないようにしましょう。

4．筆に水を含ませ、塗料を混ぜる
水を入れたウォーターポット（水入れ）に筆の先をつけて水を含ませます。水が多すぎると対象物に塗った際に筆ムラが出やすくなったり塗料がはじかれたりする原因になるので、少量を心がけましょう。

水を含ませた筆で、パレットに出した塗料をこねるようにしてしっかり混ぜ、色の濃さを調整します。メタリックカラーを使う際は、専用の水入れを用意しておくと他のカラーにメタリックカラーのラメ粒子が混ざりません。

5．塗装する
パレットに色を作ったら、手早く筆を動かして塗っていきます。筆の水気がなくなってきたらまた筆に水を含ませ、パレットで塗料を含ませましょう。

パレット上の塗料が乾いたりなくなったりしたらいったん筆を洗い、キッチンペーパーなどできれいに拭き取ると筆が傷みません。こまめに筆を洗浄した方がコントロールはしやすいです。

販売店では各種カラーの単品やカラーセットの他に、筆やウォーターポットも取り扱っています。塗料以外の必要な物を揃えることも忘れないでください。

シタデルカラーの手順と失敗しないためのポイント

色を作り終えたら、次は塗装してみましょう。ガンプラは細かいパーツも多いので、手順をしっかり理解してから作業に入ってください。

シタデルカラーの塗装手順

1．下地作り
シタデル・スプレーで下地を作りましょう。

2．色を塗る
スプレーで下地を作ったら、シタデル・ベースで最初の色づけをします。隠蔽力が高いので、はみ出ても上から塗り直しが効きます。慌てずに行いましょう。

3．影をつける
シタデル・シェイドを使い、陰影をつけます。サラッとした塗料がくぼみに溜まり、発色を抑えて影をつけたり全体のトーンを暗くしたりすることが可能です。

4．光を表現する
シタデル・レイヤーは下地の色が透けて見える塗料です。重ね塗りすることで、下地の色を明るく見せます。隠蔽力はシタデル・ベースカラーに比べ比較的低めです。パーツの輪郭を線で描き、エッジを強調することもできます。

5．特殊な塗装で表現を工夫する
シタデル・テクニカルを使い、金属の錆や血などの表現ができます。ラインナップが豊富なので様々な質感を出せるのもシタデルカラーの魅力です。どのような効果を出すか考えながら色を選びましょう。

失敗しないためのポイント

・塗料の薄め具合を確認する
シタデルカラーを水で薄める際、薄すぎても濃すぎてもうまく塗装ができません。適度な濃度になっているかを確認してから塗装に入ることが大切です。

・塗装前に試し塗りをする
ガンプラのパーツを取り外したあとのランナーや完成後に見えなくなる箇所などに試し塗りをすると失敗が少なくなります。濃ければ水で薄め、薄ければ塗料を少しずつ足して、適度な濃度を目指してください。

・薄く重ね塗りをする
ガンプラなどに筆塗りする場合は、薄く塗って乾燥させ、また塗る「重ね塗り」が基本です。縦方向と横方向にわけ、交互に塗り進めるとムラが出にくくなります。

近年はエアブラシ用のシタデル・エアも登場したので、筆ムラが気になる方はエアブラシを利用したガンプラ塗装もおすすめです。

メタリックカラーの人気色「レトリビューター・アーマー／Retributor Armour」は、ペイントシステムへの組み込みはもちろん、単色でも使いやすいです。一度塗りでもしっかりした金色になります。メタリックなカラーは、ガンプラのみならず広く模型に使えるのでひとつ持っておくと良い塗料です。